活動報告

令和5年度「知識集約型社会を支える人材育成事業(DP)」成果発信シンポジウム「STEAM教育を通した高大院接続による人材育成エコシステムの構築を目指して」を開催しました

 2024年2月27日(火)13:00~16:40にて,令和5年度「知識集約型社会を支える人材育成事業(DP)」成果発信シンポジウム「STEAM教育を通した高大院接続による人材育成エコシステムの構築を目指して」を開催しました。金沢大学ナノ生命科学研究所棟4階 メインカンファレンスルームを会場に対面参加とオンライン参加によるハイブリット形式で開催し,学内外の教職員・学生等145名が参加しました。

 本シンポジウムでは,冒頭,和田隆志金沢大学長が開会挨拶をした後,文部科学省 高等教育局視学官の中村真太郎氏から来賓挨拶がありました。

 その後,東京大学生産技術研究所・所長/一般社団法人学びのイノベーション・プラットフォーム(PLIJ)理事の岡部徹氏が「今なぜ,異分野融合・協働が必要なのか,そして,その価値とは?」と題し,また,森本章治金沢大学理事(教育・高大院接続・大学院改革・情報担当)/副学長が「学域学類制の歩み15年の軌跡」と題し,基調講演を行いました。

 続いて,「採択校の成果報告」では,新潟大学 教育基盤機構副機構長・副学長/教学マネジメント部門長の福島治教授,新潟大学 教育基盤機構の上畠洋佑准教授,信州大学 先鋭領域融合研究群 社会基盤研究所の坂本泰宏特任准教授,大正大学 教学マネジメント推進機構 学修支援センターの前田長子教授,千葉大学大学院 国際学術研究院の縣拓充特任講師,名古屋商科大学 商学部の小野裕二学部長が各大学における取組みを発表しました。

 後半のパネルディスカッションでは,金沢大学 教学マネジメントセンターの山下貴弘特任助教によるファシリテートのもと,基調講演者の岡部氏に加えて,石川県立金沢二水高等学校 副校長の石尾和彦氏,株式会社箔一 管理部人事課の宮吉信行氏,大正大学 ⽂学部⼈⽂学科 国際⽂化コース 3年の⾚野間妃葵さん,千葉大学 国際教養学部 4年の久留島怜乃さん,名古屋商科大学 商学部 3年の玉置嶺雄さん,金沢大学 教学マネジメントセンター 副センター長の林透教授の計7名によって,「STEAM教育を通した高大院接続による人材育成エコシステムの構築を目指して」をテーマに,学修者の視点からの学びのエコシステム構築や高大接続,各大学で取り組まれている事業の周知方法などについて意見交換がなされました。大学・高校・企業の視点,教える側・学ぶ側の視点を交えながら,DP事業による取組みの意義や持続性について考える大変有意義な機会になりました。

 最後に,金沢大学 教学マネジメントセンター長の片岡邦重学長補佐(教育改革・学修支援担当)が閉会挨拶を行いました。

 参加者のアンケート結果からは,「自身の考えの幅が広がった。大学のみならず,もっと広い目で教育を考えようと感じた」「同じようなプログラムを行っているかと思いきや,全く内容の異なるものを行っている大学が多く,色々なことを知れた会だった。そうはいっても,学びで得られることや感じている課題は同じで,DP事業全体に別のアプローチがあっても良いのではないかと感じた。学生側が実際にやって思うことと,教員側の理想と少しギャップがあるのが今の現状かもしれないと考えるきっかけになるいい機会だった」「今回は大学起点でのDP事業の成果が伺え,有意義だった。とは言え,探究活動やSTEAM教育のもっと実のあるものとしていくには,初等教育,大学,社会とバラバラな施策を展開するだけではなく,連携した施策が重要だと思った」「教育界・経済界など様々な課題が山積みされる現代社会において,このようなシンポジウムの視点をさらに拡大させ,社会変容を促していく基礎となることを期待する」という声が寄せられ,今後さらなる期待を感じる会となりました。

▲和田隆志金沢大学長による開会挨拶
▲文部科学省 高等教育局視学官の中村真太郎氏による来賓挨拶
▲東京大学生産技術研究所・所長/一般社団法人学びのイノベーション・プラットフォーム(PLIJ)理事の岡部徹氏による基調講演
▲森本章治金沢大学理事(教育・高大院接続・大学院改革・情報担当)/副学長による基調講演
▲大正大学 教学マネジメント推進機構 学修支援センターの前田長子教授による成果報告
▲パネルディスカッションの様子

〇本シンポジウムの案内記事はこちらをご覧ください。

お問い合わせは下記までお願いします。
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金沢大学 教学マネジメントセンター
山下 貴弘(特任助教),林 透(教授)
〒920-1192 石川県金沢市角間町
TEL:076-264-5986
E-mail: ku-steam(a)ml.kanazawa-u.ac.jp
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