活動報告

「融合先導知実践演習A(ちょこっとマイプロジェクト)」【2単位】【共通教育・自由履修科目(Q4・集中講義)】を開講しました

 2022年Q4集中講義において,全学域・学類の学生を対象とした「先導STEAM人材育成プログラム(KU-STEAM)」の一環で,共通教育・自由履修科目「融合先導知実践演習A(ちょこっとマイプロジェクト)」を開講しました。

 この授業は,学域・学類,学年を超えた学生が集い,身の周りの課題や関心をもとにした小さなアクション「ちょこっとマイプロジェクト(通称,ちょこプロ)」を通して「やってみたいこと」を実現する3日間の集中講義で,4学域の1年次から4年次まで,30名の学生が受講しました。

 この授業では,文理融合や分野融合による学びの価値を実感することを目的に,学域・学類,学年を超えた学生同士の相互理解や相互交流を通した学習共同体(ラーニング・コミュニティ)の形成を目標としています。さらに,学生自らが「学びの主体者」であることを認識することを強化しながら,自分自身でテーマを発見し,自らの力でアクション(ちょこプロ)をしてみることを目指し,これらの学習活動を通して,「融合先導知(※1)」に必要とされる融合した専門知(※2)と鋭敏な飛躍知(※3)を修得することの意義や価値を理解し,実践できることを目標としています。

 まず,事前オリエンテーションを開催し,教学マネジメントセンターの林 透教授が,授業の概要や評価等に関する説明を行いました。次に,12月17日(土),18日(日)に対面で,教学マネジメントセンターの山下 貴弘特任助教が,株式会社mumm 代表/マイプロジェクト福井県事務局の村上 純一郎氏を招き,KU-STEAM学生スタッフの理工学域物質化学類1年の櫻井 七海さん,総合教育部文系1年の長野 重音さん,理工学域生命理工学類4年の原 知輝さんらを学生サポーターに加え,受講生の自己理解を深め,自らチャレンジしたい実践型のプロジェクトについて計画を考え,受講生同士でもフィードバックを行う,ワークショップ形式で授業を行いました。

 プロジェクトの具体例として,「ど素人大学生の農業体験記」「地元のいいところを知る!伝える!プロジェクト」「外来生物をおいしく食べよう!!!」「未知のスポーツ体験!」「動画制作プロジェクト」「数字から自分の状態を知る」「食生活改善プロジェクト」「趣味から学ぶ〇〇学」「ゲーム作成」「”好きを仕事にする”第一歩プロジェクト」「ポートフォリオサイト作成」など,様々なプロジェクトが始動しました。

 最終日となる1月21日(土)には,前回の授業から約1ヶ月の期間で実際にアクション(ちょこプロ)を行った内容をポスターセッション形式で発表し,プロジェクトの振り返りを行いました。

 この授業の学修成果として,(1)分野の異なる学生と協働し,新しいアイデアを提案することができる(2)自己理解を深めながら,挑戦力や実践力を発揮することができる(3)実践したプロジェクトの結果を評価し,振り返りながら,次なるアクションに繋げることができるということを掲げていました。受講生からは,「普通の授業では味わえない楽しさ,みんなが受け入れてくれるという雰囲気が良かった」「自己分析をするいい機会になった。自分のプロジェクトに対して様々な学類の学生からアイデアや応援などを貰えてよかった」「自分の考えや自分のやりたいことを人に話すという新たな経験が新鮮であり,自分の考えが広がった」「滅多にない他学類の他学年の学生と話す機会を得られた」「挑戦する力を身につけるようになった」との声が寄せられました。

▲集合写真(撮影時のみマスクを外しています)
▲全体ファシリテーションの様子
▲他学域・学年の学生と小規模のグループワーク
▲学生サポーターによるアイスブレイク
▲学生自らがチャレンジしたいプロジェクト(ちょこっとマイプロジェクト)を発表
▲ポスターセッション形式でアクションと学びを発表
▲プロジェクトに対する多くの応援メッセージが集まる

 「融合先導知実践演習A(ちょこっとマイプロジェクト)」【2単位】【共通教育・自由履修科目(集中講義)】は,盛況につき令和5年Q2でも開催を予定しています。
 詳しくは,本WEBサイトやランチョンセミナー等でお知らせします。

〇2022年度Q4募集記事はこちら

〇2022年度Q4シラバスについてはこちら

※1「融合先導知」…自らの深い専門性を基盤とした広範な教養と文理融合の知識を使って俯瞰的に捉える力を持ち,先導して多様な専門知につなげた課題解決ができること。

※2「融合した専門知」…個々の能力・適性に合った専門的な知識とともに,幅広い分野や考えた方を俯瞰して,自らの判断をまとめ表現できること。

※3「鋭敏な飛躍知」…新しい原理・現象の発見・解明や非連続な技術革新の源泉となる知識を鋭敏に創造できること。

お問い合わせは下記までお願いします。
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金沢大学 教学マネジメントセンター
山下 貴弘(特任助教),林 透(教授)
〒920-1192 石川県金沢市角間町
TEL:076-264-5986
E-mail: ku-steam(a)ml.kanazawa-u.ac.jp
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※(a)は@に置き換えてください。