11月5日から23日の3日間,先導STEAM人材育成プログラム(KU-STEAM)の一環で,「融合先導知実践演習B(アイデアキャンプ)」を開講し,学生20名と企業・自治体等,運営スタッフ含め合計34名が参加しました。
この授業は今年度新たに開講した科目で,学域・学類,学年等文理や立場を超えた学生が,社会人さらに企業・自治体等の方とともに,リアルな課題に対して,解決策を検討する方法を体験的に学びながら,融合した専門知と鋭敏な飛躍知を備えた「融合先導知(※)」の意義や価値を理解することを目指します。
1日目は,課題解決法習得のグループワークを行いました。授業アドバイザーとして東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構(科学技術インタープリター養成部門)の定松 淳特任准教授をお招きして,統計・分析の観点からアイデア出しの学修サポートをしていただきました。金沢大学の総合教育部,KUGS特別入試の設置準備より携わり,材料工学,教育学の専門とする高大接続コア・センターの中野 正俊特任助教も参画し,探究的な学びの課題設計についてご指導いただきました。
続いて,2日目と3日目は主に教学マネジメントセンターの林 透教授と山下 貴弘特任助教による進行で,実際に企業・自治体等の方から現状や課題を発表していただき,その解決法について企業・自治体等の方と一緒に考え,提案するグループワークを行いました。
出展団体と課題は以下のとおりです。
(1)株式会社箔一「金箔メーカーにおける,ものづくりを知ってもらうための方法は?」
(2)株式会社小林製作所「板金を使った新規プロダクトを企画しよう!」
(3)能登町役場・能登高校魅力化プロジェクト「過疎化・少子化で入試倍率1倍を下回る地元県立高校を地域に欠くことのできない教育機関として今後も存続/発展させるには?」
(4)加賀商工会議所「マスクあり婚活イベントにおいて,より仲が深まるコミュニケーションとは?」
参加した企業・自治体等から,「学生が自分ゴトとして我々が提示した問題・課題について検討してくれた。短い期間・時間のなかで学生の成長が見て取れた」「面白い学生が多く,また先生方のファシリテートと講義が非常に面白かった」「職場での起案にも活かせるプロセスを学べた」「学生の皆さんと直接接する機会がほとんどないため,このような機会をいただけて非常にありがたいです。また,ただ接するだけでなく,企業のことについてより深く考察していくことができるため,学生の皆さんの企業理解と私たちの大学生に対する理解を互いに深めていくことができる点も非常に良いと感じます」といった感想をいただき,盛会のうちに終了しました。
※「融合先導知」…自らの深い専門性を基盤とした広範な教養と文理融合の知識を使って俯瞰的に捉える力を持ち,先導して多様な専門知につなげた課題解決ができること。
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金沢大学 教学マネジメントセンター
山下 貴弘(特任助教),林 透(教授)
〒920-1192 石川県金沢市角間町
TEL:076-264-5986
E-mail: ku-steam(a)ml.kanazawa-u.ac.jp
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